2026年Q2のMetro Vancouver工業用不動産市場では、総合空室率が4.1%、総合アベイラビリティ率が5.4%、平均アスキングネット賃料が$19.44 psf(追加賃料$7.09 psfを除く)となった。総空室面積は1,015万sfで、うちサブリース面積は90万sfを占める。純吸収は53,890 sf(正)、建設中面積は350万sf・34プロジェクトで、そのうち58%がプリコミット済みとなっている(Market fundamentals, page 2)。
ファンダメンタルズは前四半期比で相対的に安定し、空室率は4.1%で横ばいだった。一方でアベイラビリティ率は5.4%へ上昇し、Q1 2026の5.2%から拡大した。アベイラビリティは上昇傾向を続け、2022年Q2の底値1.1%の約5倍に達した。サブリース空室率は前四半期の0.3%から0.4%へ小幅上昇したが、2024年半ば〜Q4 2025に続いた0.5〜0.6%の水準は下回っている(Market fundamentals, Historic trends, Direct vs sublet, page 2, 6-7)。
平均ネットアスキング賃料は3四半期連続で$20.00 psfを下回った。ネット賃料は2023年Q3の$21.99 psfのピーク以降低下してきたが、追加賃料の上昇によりグロスアスキング賃料は$27.07〜$27.57 psfの範囲で維持されてきた。ただし2026年初以降、グロス賃料は$27.00 psfの水準を割り込んでいる。リース活動は歴史的ピークを下回るものの、特に20,000〜80,000 sfのレンジで回復基調が続いた(Quarterly weighted average asking rents, Market trends, page 3, 8)。
開発活動は建設コストの高止まり、規制上のハードル、土地取得コスト、リース環境の軟化により制約が続いている。Q2 2026の新規供給は90,538 sfと大幅に減速し、その74%が引渡し前にプリリース済みだった。建設中面積は350万sf・34プロジェクトで、建設着工はQ2に4件・569,321 sfが加わった。建設中面積の対在庫比率はQ4 2025の底値1.1%以降3四半期連続で上昇している。ビルド・トゥ・スーツが建設中面積の51%を占め、投機的開発は限定的となっている(Market trends, Under construction indicators, page 3, 9-10)。
最大市場のSurreyは総在庫4,507万sf、空室率3.6%、建設中1,582,902 sf。純吸収ではLangleyが-482,644 sfと最も大きなマイナスを記録した一方、VancouverやBurnabyはプラス吸収となった。空室率はMaple Ridge/Pitt Meadowsが6.6%で高く、North Vancouverは1.0%と低水準にとどまった(Market statistics, page 14)。
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