2026年7月のカナダ住宅市場は、地域ごとに大きく異なる状況を示した。回復(Toronto、Ottawa)、後退(Vancouver、Winnipeg、Hamilton)、持ち直し(Edmonton、Halifax)、供給制約(Calgary)、軟着陸(Montreal)、低迷継続(Fraser Valley)と、動きが多岐にわたった。地元不動産協会の速報によると、住宅価格はVancouver、Fraser Valley、Calgary、Edmonton、Torontoで前年比下落、MontrealとQuebec Cityでは(減速しつつも)上昇、Halifaxで安定化した(Focus on Canadian housing, p1)。
Toronto圏は7月に3年ぶりとなる5カ月連続の販売増を記録し、指標価格も2カ月連続で上昇した。ただしMLS Home Price Indexは依然前年比-4.6%で、コンドミニアム部門は前年比-7.4%と特に軟調。905地域の7月販売も前年比-2.4%だった(Toronto area, p3)。Montreal圏は記録的高値と手頃感の悪化が需要を抑えるなか「管理された軟着陸」を辿り、7月の取引は6月比で3%超増加、6月のMLS HPIは前年比+3.6%を維持した。コンドミニアムの在庫はこの1年で20%増加した(Montreal area, p4)。Vancouver圏は4年続く低迷が継続し、7月の販売は6月比8%超減少、MLS HPIは前年比-6.2%と6月(-6%)よりやや加速した(Vancouver area, p5)。Calgaryは新規上場が過去6カ月で5回減少し、在庫が前年比4%超減少するなど供給がタイト化。7月の取引は6月比-0.5%、MLS HPIは前年比-2.1%と1月の-3.2%から下落幅が縮小した(Calgary, p6)。
各地の分岐は、信頼感、手頃感、繰り越し需要、人口動態、雇用、在庫の違いを反映している。RBCは、手頃感の改善と信頼感の回復が繰り越し需要を徐々に解放し、カナダ全体の回復を支えると予想する一方、地域間の大きなばらつきは続くとみる。OntarioとBritish Columbiaで在庫が横ばいになりつつある点を、住宅価格安定化の前向きな兆候と位置づけている(Focus on Canadian housing, p1)。
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