Altus GroupのCRE Exchangeポッドキャストで議論されたQ2 2026の結果によると、NCREIF ODCE指数の物件レベル総合リターンは1.3%で、うちインカムが約1.1%、値上がりが約0.2%を占めた。これは8四半期連続のプラスである。ODCE指数は25の開放型ファンドが保有する機関投資家所有のコア資産の鑑定評価を対象とする。一方、US CRE Investment and Transactions Quarterly(ITQ)は10万ドル以上の成約取引を対象とし、取引ドル出来高が前四半期比11%増、直近4四半期ベースで前年比16.3%増、成約面積も約12%増と加速した。
取引額は加速したが、成約件数は前四半期比6.7%増にとどまり前年比ではわずかに減少した。ドル出来高と件数の乖離は、回復が新規買い手の広範な参入ではなく大型取引に主導されていることを示す。評価面では、投資レートが四半期を通じて安定していたためセンチメントは価値をほとんど動かさず、価値上昇はキャッシュフロー・ファンダメンタルズが牽引した。このパターンは約6四半期続いている。
ストレージは両データで際立ち、ODCEのニッチ構成要素をリードするとともに、取引スポット価格は前年比24%上昇し2020年以降で倍増した。メディカルオフィスも堅調で、オフィスは両データで安定化の初期兆候を示した。最大の乖離はマルチファミリーで、リターンでは堅調ながら取引シェアを最も失った。都市別では、サンフランシスコがAI主導でオフィス・住宅ともに好調、ダラスは堅調なリーシングで恩恵を受けた。南カリフォルニアの工業は調整3年目で下落が緩和する兆し、サンベルトは供給過剰が重石となった。取引した1980年代築のマルチファミリーは2000年代築より約43%高い価格で取引された。
2026年後半は、資本がマルチファミリーから工業・オフィスへ移動するローテーションが取引見通しを支配する。オフィスは取引物件の平均建物規模が2024年の底から約40%拡大し、大型資産が動き始めた点が注目される。評価面では、安定した投資レートの中でキャッシュフローがリターンを牽引し続けるか、資本支出の増加の持続、南カリフォルニア工業の回復拡大が焦点となる。
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