Urbanation Inc.のQ1-2026賃貸市場調査によると、GTHA(グレーター・トロント・ハミルトン地域)の2000年以降完成の安定稼働ビルにおける空室率はQ1-2026に5.4%となった。これはパンデミック期のQ1-2021(6.3%)以来の高水準である。空室と退去通知済み住戸を含む可用率は過去最高の8.0%に達した。
空室率は前年Q1-2025の3.6%から上昇し、2年前Q1-2024の2.6%からは2倍超となった。人口流入の減速と、家賃低下を活用しようとするテナントの入れ替わり増加が空室率上昇の背景とされる。インセンティブ考慮後のネット賃料はQ1に平均$3.52 psfで、前年比3.8%減の16四半期ぶり低水準となった。インセンティブは「face rents」を平均13%、$379($2,904から$2,525へ)引き下げ、専用賃貸住宅の賃料はコンドミニアム賃料(平均$2,543)と同水準に近づいた。
インセンティブを提供するプロジェクトの割合はQ1に66%となり、前年の62%、2年前の32%から拡大した。最多は「2カ月無料家賃」で47%(前年32%)、一方「1カ月無料家賃」は53%から42%へ減少した。入居時現金ボーナスは10%から17%、1.5カ月無料は2%から6%、3カ月無料は1%から4%へそれぞれ拡大した。
賃料軟化と空室率上昇にもかかわらず、開発は継続している。Q1の着工は3,674戸で前年比12%増、Q4-2025の4,069戸に続き、直近12カ月合計は数十年ぶりの高水準となる10,388戸に達した。Q1の完成は前年比61%減の915戸と8四半期ぶり低水準だが、多くのプロジェクトが入居時期を先送りしたための一時的なもので、Q2には17プロジェクト・3,261戸が入居予定、今後12カ月では過去最高の8,984戸が供給見込みとされる。Urbanation社長のShaun Hildebrand氏は、供給圧力が続き、賃借人にとって手頃感が改善する好機になると述べた。
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